
どうもレコン・ギス田です。今回はミニコラムです。ゲームをする中での気付き、楽しみ方についてのお話になります。
戦術とかとはぜんぜん別の話になりますがら、あれこれの変わり目のこの時期に、折角なので公開しますね。
ナラティブキャンペーンについて
最近私はウォーハンマーAOSのキャンペーン「狂濤海岸」を最近遊んでいます。
狂濤海岸といえば、すでにプレイしている方も多いでしょう。AOS世界の練られた背景設定の中で、自らのオリジナル軍勢を創り、独自ルールで成長や損耗を管理しながら進められる、楽しいキャンペーンです。
私たちのグループでは、ナラティブプレイに興味のある日程を調整を付けやすいメンバーで集まり、遊ぶペースやルールを調整しながら進めています。

例えば、熾火石の専用武器は全員強制装着(壊れた場合は負傷判定)といった独自のハウスルールを導入したり、毎回同ポイント分の軍拡をしたり。
他にも「自軍の設定を考えよう!」といった提案を積極的に出して、みんなでああだこうだ、言い合いながら楽しんでいます。
狂濤海岸サイコロの旅
特に面白いのは、戦う場所を地図で決めるようになったこと。
今回狂濤海岸という舞台設定が公式から提供されて、せっかくだからどこで戦闘が起こっているかを毎回決める事になりました。
ゲーム前に狂濤海岸の地図を広げ、特定の地点からダイスの出目で方向を決めて移動したり、近隣のランドマーク周辺を指定してダイスを振り、戦場を決めています。

最初は「ヘルブリッジ」(これもランダムに決まりました)、次に「ヘルクラウン」、そして「ヴァーミンフロント」。
出目によってなぜかスケイヴンが支配する領域を旅しながら戦ううち、自然とストーリーが生まれました。
「なぜスケイヴンだらけの地域に4軍が集まっているのか?」
→「熾火石を輸送しているスケイヴン隊を追っている」
→「途中で熾火石を奪い合うために4つの陣営が戦っている」
そんな背景が自然とできあがり、次のバトルプランの状況もみんなで想像するようになりました。
次回はタッグ戦で一つの目標を奪い合うので、「熾火石を輸送するスケイヴン隊を追い詰めたが、石を手にするために2陣営ずつが協力と敵対をして石を取り合おうとしているのだ」と。
そんな複雑な話ではありませんが、なんだか皆のキャラが立ってきたなと感じます。
作り手の意図とプレイヤーの想像力
遊びを進める中、バトルトームの地図や地形情報を改めて読み込むようになり、「なるほど、こういう意図か」と気づきました。
ウォーハンマー世界にある地図。そこにはほとんど使われない様々な地名が書かれています。
それらが何故あるのか。きっと作り手は、プレイヤーが自由に物語を想像できる余白として、数々のランドマークを用意しているのでしょう。
「モウルダー港」や「ヴァーミンフロント」――名前だけでもイメージが膨らみます。
ウォーハンマー歴◯◯年(自分で笑ってしまいますが)ですが、ようやく「地図を作るのは自分次第」という楽しさのステージにたどり着けた気がします。
ナラティブをもっと楽しむために
こういった遊び方は、もちろん全プレイヤーに合うものではないかもしれません。
ですが、「自分なりの地図を読み、戦いの歴史を紡ぐ」という新たな楽しみ方は、確実にゲームをもっと面白くしてくれます。
私は背景設定を考え、地図を旅する自分のアーミーのことをあれこれと想像するようになり、愛着がぐんと湧いてきました。
またこれからどんなゲームや展開があるのだろう、とも楽しみになっています。
ゲーム内だけでなく、プレイ外でも楽しめるナラティブプレイ。
もし興味を持った方がいれば、ぜひ地図を見ながらゲームする楽しさを味わってみてください。
皆さんも良いホビーライフを!
今回はここまで。では、また次回。
(写真:レコン・ギス田撮影)