販売商品解説:混沌のバトルトーム スケイヴン(AOS4版)

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最終更新日:2024/10/17  編集:レコン・ギス田





どうもレコン・ギス田です。

この記事ではAOSの4版最初のバトルトーム、バトルトーム:スケイヴンの内容について簡単に解説します。

なぜ今?というと最近なんか手に入れたのと、いや個人的にビックリしたり気付いた事もあるので共有しといた方が良いかなと思い備忘録です(書くつもり無かったんですよ)。書いただけの値打ちはあるものになってますのでよろしくです!

概要

スケイヴンといえばローンチボックス、スケイヴンタイドの片割れにして混沌の軍勢の古株アーミーの一種。全130Pと結構な厚みがあります。その厚みを支えているのが、機械からむちゃくちゃな人体改造から疫病カルトに暗殺者チームと悪い意味での多様性の権化ともいえる数々の兵達。目次を見ても兵種から43と盛りだくさん。

本書の中身について、本の掲載順に従いつつ、3版までのバトルトームと比較しながら書いていきます。

本前半(設定・地図・ミニチュア写真)

まずはデザインは変わってますがポイントとしては情報の掲載順。おなじみの全体概要や歴史、というのは全体像を掴むうえで変わっていません(イラストにはちゃっかり都市で活躍するCoSヒーロー、キャリスとトールもちらりと見えますね)

そのあたりの情報が来たあとに今回はまさかの折り込みでアキュシー周りの地図が!

画像は折込を閉じたままですが、こういう視覚的に派手なのは個人的に好きですね。あとは地図的なものがでかいと想像の幅が広がり、かつ各戦線が分かりやすくてめちゃ良いですね。今後キャンペーンとか考えるなら使えそう……他の軍勢のもみたいですね早く。

ヘル・クラウンの周りとかエンバーガルドあたりもイメージが膨らみます。

そしてミニチュアギャラリー!見たことないのも合わせて華麗なミニチュアがずらり。やはりスケイヴン、小汚い風貌とスチームパンクな機械が妙にマッチしてて面白いですね。勿論でかくて派手な怪物たちも見栄えはバッチリ。新版の顔ということもあるんでしょうが、新しいジオラマとかも見られて眼福です。

と、そこからそれらミニチュアの特徴を、とでも言わんばかりに詳細な説明が写真データと合わせて紹介されています。

これまでだと各兵種について、紹介が文字の羅列だけだったりすることもありましたが、ちゃんとその姿形が見える形で紹介されています。※イラストがあるやつもあるよ!しかもちゃんと全兵種がある……これはホント嬉しいですね。

いやほんと一種だけ気に入ってその設定が知りたくて本を読むとかありますし、こういう一つ一つのデータをきちんと作ってくれるのは嬉しいです。その調子で頑張ってくれよGW!!

本中盤(陣営ルールスピアヘッド・陣営アビリティ・)

そしてここからはゲームで使うルール・データに入ります。陣営ルール・ウォースクロールと続きます。

陣営ルールあたりは色分けや書き方なども変更して色々スッキリしてます。以前のものに比べると内容的には似たようなもんですが、デザインも変わってリッチ感は上がってますね、まあ前のは内容をメモって置けばOKな、超シンプルでしたからね。本としての値打ちは上がったかな。

そして、ウォースクロール、デザインも変わって見やすく読みやすくなっていますねこちらも。……いやしかしちょっとここは不満があります。

名ありのヒーロー、特に見開きやページ丸ごとのデザインのものは良いんですが、雑兵や汎用ヒーローについては……

なんとウォースクロールが縦長に!。これも見やすいといえば見やすいんですが
……ページを縮小コピーした際にウォースクロールカードをでっち上げる、というテクが使いづらくなってるんですね……。

ここらへんはやりやがったなGW感は強い。まあなんとかするべく悪知恵を使いたいところです。負けへんで😎

スピアヘッド用の編成データ・ルールや情報は40Kのコデックスと一緒ですね。ここだけあれば遊べるよ用の独立データがまとめられています。

ちなみにバトルレディ塗装の解説もここにだけちょびっと載っています。まあ今はウェブでカラーも調べる時代ですからね。本当に本から入ってくれた方用のファーストステップということでしょう。

本後半(名高き軍勢&連隊・栄光への道)

そして続いてが栄光への道なんですが……ちょっとこちらは後回しにして、その後にあるコーナーの説明から。名高き軍勢・名高き連隊のデータですね。陣営ルールなどとも分けて一番うしろに持ってきたというのは、編成制限もあるので混ざったりしないようにという措置なのかな。

※連隊はここだけで使える、ということなので画像も迂闊には見せないでおきます……。

最後のページはルール・リファレンス。齧り穴だとか魔法だとかの記載もありますが、やはり目につくのはQRコードが。今後はそのコードからポイントを確認してねということで。ここが今回一番大きな変化かもしれませんね……。時代だ……。

ということでオマタセシマシタ。

ここからが今回の記事の肝。栄光への道、具化の金床です。本が出る直前に公開された情報通、なんとオリジナルのヒーローを作って遊べますよ……というナラティブ好き勢大興奮のコーナーでございます。

ここはなんと氏族選びから始まり、6ページも割かれてます。個人的にはうひゃあとなりました。

いやほんとカスタマイズ性がすごいんです。私もスケイヴンとは過去シリーズであるファンタジーバトルからの付き合いで設定は詳しい方でしたが、そのスケイヴン独自の設定を踏まえて考えられるほぼあらゆるヒーローキャラクター像を、まさにこの本では作ることができる!と思われます!(肝心のこの本をまだ読みかけなので断言できないのをご勘弁を)

いやほんとヒーローについても、おそらく小規模から始める場合の150ptまでの小規模ヒーローから、大規模戦でも暴れられる350ptまで対応可能で、しかもちゃんと設定を踏まえての強化・パラメータを設定できるんですよこれが。

いやほんと本書で出てきた魅力的な兵器や設定がガンガン出てきて、それを組み込んだヒーローを作れてしまいますよ、と。中々にロマンあふれるないようなんですなこれが!いやホント!

これは他の陣営のも出してもらわんと……。これはいけません。いけませんよ!

まとめ+α

ということで以上が大まかなスケイヴン本の中身でした。ウォーハンマーの設定好きとしては勿論、本好きとしても色々刺激のある本で非常にいいなという気持ちです。スケイヴン自体の設定も見直してみるとブラックなユーモアが混じっていて面白いのもありますが。

ここからはちょっとおまけ的なつぶやきになります。

本と言われるものを個人でも仕事でもちょびっと作った身の上として「これはどういう意図で作られているのか」ということを考えることがあります。

というか、バトルトームって意味があるのかと。だってゲーム用のデータは電子やアプリで見られますし、ウォースクロールだけなら別途カードで買うだけでも良い。設定だのなんだの余計な情報を付けて高値で売りたいだけでないかと。

それでも本といった形でなぜだされ続けるのか。そしてその行く先はどうあるべきか?今回の一冊では、その方向性が改めて見せられたのではないかと私は感じました。

本書の構成はここまで述べたとおりです。スケイヴンというこの陣営の種族的な特徴から歴史的背景、そしてその陣営の戦士たちの姿を知らしめる。ゲームでのデータをまとめる。

物語としての設定と、ゲームとしての設定。そういった積み重ねの先に本書で現れるのが「自分だけのスケイヴンのヒーローを作ってみよう」というコーナーなんですね。

つまり本というツールを使って、新しく自分だけのヒーロー・軍団を作り、そしてゲームの中で活躍させていく。そうしたことを可能にさせるべく、組み立てられているのではないか。そんな風に改めて思わされました。

いや別にマッチプレイで使うだけでも値打ちもんだとは思いますし、これまでもいろいろなナラティブ設定を用意してもらってきたんですが、ヒーローにフォーカスしてきたのは中々AOSというゲームの特徴ともマッチするよなと。

自分が精魂込めて作ったヒーローがどう活躍するか、どんなふうに戦うか。そういうものが見たいという方は、バトルトームを通してより深みにハマっていくことができるんじゃないかと思いました。

ということでそんなオタクの戯言ですっきりしたところで、今回はここまで。

次のバトルトームも楽しみですね。ヘル・クラウンへのモチベも上がった所で、ではまた!

(写真撮影:レコン・ギス田)

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