プレ大会レポート③ 優秀ウォーバンド解説編

  ⑤大会情報

最終更新日:2023/08/23  編集:レコン・ギス田

どうもレコン・ギス田です。
前回はようやく大会全体の戦闘結果についてお伝えしました。ここからはようやくウォーバンド単位での解説・説明になります。

今回お伝えするのはプレ大会でも好成績を残した3名、3つのウォーバンドについてです。せーたさん、のうさん、まーと醤油漬けさんの3名のロスターを公開、各ファイターを紹介しつつその戦術についてざっくりとですが第3者目線でお伝えします。

まず今回の大会で最大規模、11体編成で参加したのがせーたさんシティ・オブ・シグマー(以下COS)。COSでは所属する都市毎に戦い方、アビリティが異なる幅広い使い方ができるウォーバンドです。そのロスターはこちらになります。

せーたさん編

ずらりと並ぶ同じ名前の兵士の数々……。このロスターについて解説するには、ここはやはりこのアイアンブレイカーから語るべきでしょう。

まずは60という低コスト帯のファイターです。というところしかし盾を持っておりで耐5を持ち傷は12。重量級のファイターであることは明白です。そんなファイターが9体も……。相手からすればたまったものではありません、
これだけの硬さとタフさを持つファイターですが、欠点もあります。移動力のなさです。移動力3という鈍足はやはり4ラウンドという短時間での対戦ではマイナスに働くことも多くありますが、今回はいくつもの方法でその弱点をカバーしています。まずはアビリティ

COSは大量の兵種を有する上に所属する都市毎に戦い方、アビリティが異なる幅広い使い方ができるウォーバンドです。その上で今回せーたさんが選んだアビリティ、もとい都市はテンペスト・アイ。そのなかでも代表的なものを示すと、以下のようになります。

全員が使用できる追加移動アビリティはもちろんのこと、さらにヒーローアビリティにも抜かりはありません。

そうなんです。このテンペストアイ、強力な移動バフ・追加移動アビリティの数々が揃っており、機動力を重視するウォーバンドはもちろんのこと機動力の欠けている編成であってもその弱点をカバーする上で強力に作用します。耐5の敵がワラワラと押し寄せてくれば、殲滅してから確保するのは相当難しくなるでしょう。

では火力はどうか、というところで活躍するのがアクへリアン・キング


イドネス・ディープキン最強ユニットにして強力な同盟者です。騎兵でありつつも飛行によりあらゆる場所を移動可能で、戦場を縦横無尽に飛び回ります。
元々の移動力を活かし中央へ飛び込んでの目標奪取はもちろんのこと、攻撃回数をアビリティで増やして敵に襲いかかる姿はまさに脅威の一言でした。

アクへリアン・キングが中央や敵陣に飛び込みつつ、アビリティで移動を重ねたアイアンブレイカーが目標へ急ぐ。時にはその数の力で敵を足止めしつつ、一度確保した目標を離さない。今回は事前にバトルプランを提示し、確保力を必要とする勝利条件が多数入ることが提示されていましたが、そのルールに合わせて見事な結果を出したと思います。

ということで次のロスター紹介です!次はディーモンオブナーグル!

のうさん編

こちらは大会運営でも色々相談させていただきました、お馴染みのうさんですね。真面目に何を出すか知りませんでしたので、「マジかこいつ……」と思ったのは内緒です。
こちらも同一ファイターが多数入っており、プレーグベアラーで目標を確保していくというコンセプトは上記COSと似ていますね。

こちらはコスト50で耐4。アイアンブレイカーを見た後だと可愛く見えますね……いや無理やね。
こちらも移動3で、移動力をリーダーアビリティで移動力上昇、という方向性は近いですね。スロッピティ・バイルパイパーがその役を担います。

ただし確保要員にナーグリングを一体入れていたり、陣営のリアクションはダメージ減であったりと立ち回りの方向性は少しずつ違います。このあたりアーミーの個性が出ていて面白いですね。

しかし一番の問題はコスト515ptにして今回唯一使用された怪物、キメラ

※エラッタ適用により515ptになります。

これはやばいの一言です。もう一言付け加えると、めちゃやばい

射程2あって攻撃力攻撃回数も6て。ダメージ量を考えるとせめてこいつには近づかない用にするのが賢明ですが、飛行移動力12はそれも許しません。ただ逃げる隙がないわけでもありません。怪物は各手番で1回ずつ、全部で3回の手番でアクションを行います。そのため移動→攻撃、と1命令中に続けることはできません。ただアビリティは使えます。

絶対に近寄りたくないですね。またこのサイズ感ですので、確保戦だとどうあっても逃げられない状況に追い込まれることもあるため、どうキメラに対処するかは対戦したウォーバンド全員が頭を抱えたことと思います。
確保力を雑兵を厚くいれて維持しつつキメラで敵を滅ぼしていく……というのが戦術がしっかり見えますね。ダメージソースとして一体を運用する、という意味ではせーたさんものうさんも一緒ですが、しかしこちらはかなり極端な運用ですね。特にコスト面で言えば。

超高戦闘力を誇るが故の超高コスト。そうなると、もしこのキメラが押さえられてしまうと、他のユニットで立ち回るのはかなり難しくなります。

そこを見事につきキメラを倒しつつ、COSも降し今回最優秀戦績を飾ったのがまーと醤油漬けさんのがビースト・オブ・ケイオス(以下BOC)です。ロスターはこちら!

まーと醤油漬けさん編

まずは火力のあるブラッドキンドラゴンオゴウル・シャゴス。どちらも攻5を持つパワーファイターです。

ダメージも通常で3、クリティカルが出ると目も当てられないレベルで、まともに殴り合うのはお断りしたいファイターですねどちらも。ベースサイズはキメラほどではありませんが大型で、複数体と殴り合うことが前提のユニットです。

その脇をしっかり考えていたのがマインドスティーラースフィランクス
渾沌の3獣でお馴染みですが、最も知られているのはそのアビリティのえげつなさ。最強最悪クラスのデバッファーとして、敵の行動阻害をありとあらゆる出目で使ってきます。

※日本誤訳につき補足。最後の魅了はクアッドによる発動です。
ダブルクアッドアビリティによる移動、行動を阻害するといういるだけで対戦相手にプレッシャーを与える存在です。アビリティさえ成功すれば敵エースを封じられるという意味では最強の能力の一角と言えるでしょう。本体も耐5傷30と生半可な火力では仕留められません。改めてみてもめちゃくちゃ強いですね。
そんなふうに英雄を3枠全部使用した編成ですが、他にもきちんと雑兵を入れて全7体と頭数も揃えています。

ある意味で正統派でありつつも、確保を意識して耐久を高くしてきた相手をしっかりとぶち抜く火力、そして襲いくる攻撃役を対処するエースも揃えて、非常にバランス感に優れた編成だったのではないでしょうか。

ーーーということでいかがだったでしょうか。上位3名のウォーバンド紹介でした。普段のゲームでは中々見ないくらい皆さんガチの編成でしたね。とはいえ今回の結果はそれだけではありません。編成の上手さはもちろん、使用する各プレイヤーの立ち回りや効果的な運用も伴った結果だったのではないかと思います。皆さん相手の心を折りつつ、しっかり楽しく対戦相手とゲームされていた点も良かったと思います。
ただしこれらのウォーバンドも、どれも全戦全勝という結果にならなかったのは個人的には良かったと思いますしやはり面白いなと思います。

皆さん優秀な結果を収めては居ますが、まだまだ最強と名乗るには研究や改善の余地があるのではないか。まだまだ色々なロスターを皆で考えていく余地があるのではないか。そんなふうにも思います。いやルール周りもちょっといじったりしますが(ちなみに今回は蹂躙のエラッタは未適用でした)。

まとめ

ということで優秀ロスター紹介でした!今回で大会記事については一段落……とはならずに、この3名に直にインタビューした内容をまとめたり、大会後にいただいたアンケート結果を紹介していく予定です。

これは大会に参加した人の生の声をそれぞれ残したいのと、ゲームに強い人間の頭の中を覗いていく貴重な機会になると思っています。まあ記事にするまでに時間はいただきますが(他にも色々紹介したいものががが)、今後大会やイベントに伴いゲームを始めたり一緒に盛り上がろうとしてくれる人の道標となるように、足跡をここであの手この手で残していければと思います。

ということで今回はここまで。ではまた!。

※本記事の画像データ参照先(Warhammer Community、写真提供:ystker@ystkerさん)

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