
始まりがあれば終わりもある。どうも、レコン・ギス田です。ということでこれにてラスト。
今回の記事はこれまでの①遊ぶために必要なもの、②対戦セットアップ、③ゲームの流れ、そして③補:ウォースクロールの見方について、④戦闘処理、そして⑤アビリティについての記事の続きになります。
今回はまとめ。これまでの解説を振り返りながら、要点の確認とあとはメッセージだけ書かせていただきます。あと少しだけお付き合いください。
目次
はじめに:このシリーズが目指したこと
ウォーハンマー:エイジ・オヴ・シグマー(AOS)の「スピアヘッド」は、コンパクトに、手軽に、でも本格的にAOSの戦いを体験できる新しいゲームモードです。
ただ簡単と言いつつなんだかんだミニチュアゲームをやったことがない、アナログゲームもよくわからない、という人にはわからないこともいっぱいあります。
このシリーズでは、スピアヘッドをまったく初めて触れる方が、「実際に遊べるようになる」ことを目指して、一歩ずつ順を追って解説してきました。
「何が必要で」「どう進行して」「何に気をつければいいのか」その全てをできる限りわかりやすく、一緒に確認してきたつもりです。ここからはこれまでの記事の流れを改めて振り返りましょう。どの記事も大事なところはありますからね。
各回のまとめとポイント
第1回:スピアヘッドを遊ぶために必要なもの
- スピアヘッドは、AOSの世界を手軽に体験できる「ライト版モード」である
- 必要なもの(バトルパック、ユニット、専用ボードなど)を順番に紹介
- スターターセットやミニチュア1箱から始められる手軽さと情報の獲得方法
第2回:スピアヘッドの対戦セットアップ
- スピアヘッドの「炎と翡翠」セットを使った具体的なセットアップ方法を解説
- アーミーの選択と「強化」の選び方、配置のルールも含めて説明
- 専用ボード(バトルマット)や地形の設置方法もしっかり補足
第3回:スピアヘッドのゲームの流れ
- ラウンドの構成(①〜⑦のフェイズ)を1つずつ順番に解説
- アンダードッグ効果やロールオフの仕組みも丁寧に紹介
- 特殊状況カードや戦術目標カードの処理も明確に説明
第3回補:スピアヘッドのウォースクロールの見方
- ウォースクロールは「ユニットの取扱説明書」である
- アビリティや武器性能は、使用タイミングや条件をきちんと把握する必要がある
- キーワードの意味を理解し、戦団アビリティやカード効果と結びつける
第4回:スピアヘッドの戦闘処理
- 射撃・突撃・近接戦の処理を、順番とタイミングを追って解説
- ユニットの移動→攻撃→除去までの流れを、実際の例でわかりやすく説明
- 「どの武器を使うか」「命中・ウーンズ・セーブの流れ」などを丁寧に整理
第5回:スピアヘッドのアビリティ
- スピアヘッドにおける「すべての行動=アビリティ」という考え方を解説
- 強化・戦団アビリティ・指揮アビリティ・共通アビリティ・武器アビリティを分類紹介
- フェイズ別のアイコンや、アビリティ使用のタイミングの重要性も具体的に記載
スピアヘッドで大切なことは?
この連載を通じて、スピアヘッドで何が大切か――その答えをひとことで言えば、ルールと行動の意味を理解して、選択の意図を持つことになります。
ルールというのはそういうもんという仕組みが重なっているものですが、結局それだけだと頭に入ってもすぐ抜けたりしがちです。なのでそれぞれどういう意味や関係性があるのか、そういうつながりを意識してこのシリーズではみっちりあれこれ書かせていただきました。同じような話や重複していましたが、様々なゲームの軸から触れてみるとどれもちょっとずつ違った面がみえてきたのではないでしょうか。
そのうえでそれぞれのアクションがどんな意味を持ち、どんな影響をもたらすのか。そうしたゲームの展開をプレイヤーが作り出していくのがこのゲームの魅力だと思います。
「攻撃するか、退却するか」「カードを目標に使うか、アビリティとして切るか」
「今は前に出るべきか、後ろに守るべきか」
スピアヘッドはシンプルなルールの中に、そうした選択と戦術の緊張感が詰まったゲームです。数字を並べるだけではなく、「なぜそれを選んだのか?」を考えながら、1つひとつの行動を重ねていく。その過程こそが、スピアヘッドの本当の面白さであり、AOSへの入口としてふさわしい魅力だと感じています。
そんなスピアヘッド、そしてAOSの魅力が少しでも伝われば幸いです。
最後に
ここまで読んでいただき、本当にありがとうございました。いやあ長くなりましたね。
ここまでお付き合いいただき、そしてもし、スピアヘッドにあなたが興味を持ったり触れる機会があって……あなたがこれからスピアヘッドを始めかなとおもってくださっているなら……とにかくやってみましょう!
ルールの全部を完璧に覚えていなくても、カードの処理を間違えてしまっても、最初はそれで大丈夫です。全部できる人はそういません。私なんか今でも忘れます!大切なのは、1つのユニットを動かしてみること。最初の1バトルを体験してみること。
また一緒に遊んでくれるお相手に敬意と感謝を持ち、そのゲームを楽しむように心がけること。自分のミニチュアが動く様を楽しむこと。相手のミニチュアの格好良さに痺れること。盤面を見てその物語を感じること。ダイスの出目一つ一つ、思い泣けない幸運にも泣きたくなる不運にもゲームとして向き合うこと。
そんな一歩一歩が、これから続く長くて面白いウォーハンマーの冒険につながっていきます。
この記事シリーズが、そんな一助となれば幸いです。
さあみなさんご一緒に!スピアヘッド……GOGOGO!
※注:最後にでてくるスピアヘッドGO!の掛け声は特にゲームの場で言う必要はありません。
(画像:WarhammerCommunity)
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