
淵!い、いやヒ・・・ヒソカ!!いや、ギス田!
どうも、レコン・ギス田です。
色々溜まってますが今回はAOSことAge of Sigmarのキャンペーンブック『腐地叢林』の所感になります。書く予定はなかったんですが、非常に良い本で気に入ったので皆にも読んでもらいたい、と思いましての紹介記事になります。
AOSのナラティブ系サプリメントはこれまでも出てきました。世界観は濃厚で設定も魅力的で、しかし実際に卓で遊ぼうとすると「結局どういう話なのか」「この戦いは何を意味しているのか」が曖昧になってしまうことも少なくなかったんですが『腐地叢林』はそのあたりの軸をハッキリさせており、中々いい雰囲気にしあがっています。読んで楽しく、しかもそのままゲームに落とし込める。そんなキャンペーンブックに仕上がっています。
恥ずかしながらまだ未プレイではあるのでバランス調整ですとかゲームシステムとしての評価は出来ないんですが、とにかく楽しそうというところだけお伝えできればと思います。
シナリオがとにかく分かりやすい

まず何より印象的なのが、本に記載のシナリオの構造が非常に明快なことです。
誰が何を巡って争っているのか、なぜこの場所で戦っているのか、そしてそれがどこへ向かっているのかが自然と理解できるように組み立てられています。いや普通のことでは?と思わなくもないんですが、それができなかったりするんですなこれが😀
表紙通りにシティ・オブ・シグマーとマゴットキン・オブ・ナーグルの二大勢力の生命の領域グェーランにおけるティリアという地域での戦いが描かれています。他に第三勢力として死の軍勢もでてきたり、なんか唐突に邪魔な感じで破壊の軍勢もでてきます。
AOSのナラティブシナリオは時々「雰囲気は分かるけど、話としてどうなっているのかはよく分からない」「なんだか知らんが、そういうことだ!」という状態になりがちです。いやほんと。
しかし『腐地叢林』ではかなり焦点を絞り、物語の流れがきちんとメリハリやオチもつけて作られています。割ときちんと最後にはきちんと「こういう話だったのか」と納得できる形で着地します。
比較として。以前でた『狂濤海岸』ですとその地域にひしめく各陣営の状況が紹介された上でのゲームプレイが想定されていましたが、今回はきちんと話が完結しています。ここは大きな違いで、ちゃんとしたシナリオがあってその背景、その一方でプレイヤーはこのエリアで遊んでくださいね、というのが今回の建付けです。
前回ですとTRPG方式で設定のみ提供する感じでしたが、今回はなんというかある種二次創作的に物語を考えて楽しめる。そんなふうにナラティブとして以前と違ったアプローチができると思います。どちらもきちんと作られていますが、こっちのほうが物語が明確にあるんで、気持ちも入れやすいんじゃないでしょうか、とも思ったり。
ちょっと難しい表現かもしれませんが、とかく今回はシナリオがちゃんと面白い。そこはやはり読み物としての価値をあげてくれます。グルンホーン司令官の活躍を君の目に焼き付けろ!
二人でもちゃんとキャンペーンが遊べる

もう一つ感心したのが、遊び方の設計です。『腐地叢林』はバトルプランもまあまあるんですが、大人数で集まらなくても、二人いれば十分にキャンペーンとして成立するように作られています。
キャンペーンといえば大勢で集まったりグループで遊んだりという楽しみ方を想定されていますが、そうはいっても遊ぶにも時間や相手を探すのが大変。
ただそれでも遊びたいという要望に答えてくれたのか、最少人数の二人でも遊べるように、バトルプランがツリー方式(チャート方式?)で遊べる用になっています。
要はバトルプラン間の流れや順序が作られており、ゲームの結果によって次に遊ぶプランが決められます。これがあると、シナリオや設定をどうするか、という相談を最小限にしてスムーズにゲームの流れを決められます。
自分たちでランダムだとかこれをやろうだとか、直ぐに決められる人たちはそれで良いんですが、しかし個人的にはこういった区切りや線引きは大事だと思っています。こういう物があると、複数人数で遊び続けるうえで合意を取りやすい。
ナラティブキャンペーンというと、どうしても「いつ終わるのか分からない」「途中で自然消滅してしまった」という経験をした人も多いはずです。
『腐地叢林』はそこを意識的に設計していてくれているのかプレイヤーに「この物語を最後まで見届けられる」という安心感を与えてくれます。見えているゴールがあるからこそ、人はそこへ向かって進める。そんな当たり前のことを、ちゃんとゲームの仕組みに落とし込んでいます。
誰か一緒に遊んでくれる人を一人探す。それならできそうじゃないですか?
オリジナル部隊と陣営地形が作れるぞい

そして『腐地叢林』のゲームとしての大きな魅力は、カスタマイズ性です。
このキャンペーンでは専用のデータを使って、自分だけのオリジナル部隊を編成することができます。単にヒーローを一人作るのではなく、部隊そのものを自分なりの設定で組み上げられるというのが重要なポイントです。
これは、レジェンド行きしたミニチュアや、今のバトルトームから外れてしまったユニットをもう一度主役にできるということでもあります。我らがウォークライの蛮族部隊や、棚の奥で眠っているキットバッシュ軍勢がキャンペーンの中でちゃっかり復活してくれます。その可能性を、ルールとして公式に後押ししてくれるのは非常に嬉しいところです。
いやほんと最近だとオールドワールドもあるんでそっちに転生させようかなとか思ったりしていましたが、ここでまたカスタマイズ性がでてくると中々嬉しいですね。ストキャス~!!かえってこーい!!
また面白いのが陣営地形について。また『腐地叢林』では所定のベースをつかってオリジナルの陣営地形を作れます。ベースの上に好きなオブジェクトや地形パーツを載せれば、それが自分の陣営地形になる。40kの余っているパーツでも、壊れた建物の破片でも構わない。要するに、「自分で作ってどうぞ」というわけです。
これはテレインを作るのが好きな人にとっても、ナラティブ派にとっても、非常に相性のいいルールだと思います。自分ならではの軍勢を作るのに、陣営地形で個性をつけてみるといるというのは、より雰囲気を出せますし、それで遊べるならなおよし。
なんなら週間ウォーハンマーで手に入れたなんかよく分からんテレインとかも行けるかも?皆さんの家にもあるんじゃないでしょうか。使いように悩んでいるミニチュアやテレインが…………ストキャス~!!もっとかえってこーい!!!!!
まとめ
『腐地叢林』は、単なるシナリオ集ではありません。分かりやすい物語、少人数でも回せるキャンペーン構造、そして自作部隊や自作テレインを公式ルールで受け止めてくれる懐の深さ。
これらが組み合わさって「自分だけのAOSの世界でのナラティブゲームを遊ぶための土台」になっています。
グェーランの蛮族でも自作の都市国家でも、ハンマーハンマーで積み上げてきたナラティブでも構いません。『腐地叢林』は、それらを卓の上に持ち込むための、かなり優秀なキャンペーンブックです。
名前を書きづらいこと、検索しづらいことを除けば優秀です。(叢林の叢は「そうしょ」で変換しましょう)さあみんなでティリアを救いましょう👩🚒!(もしくはティリアを汚染しましょう👿!
(画像出展:WarhammerComunity)