ウォークライ(1版)について(概要版)

  ①ウォークライについて

最終更新日:2023/06/20  編集:レコン・ギス田

ウォーハンマーAOSはダークファンタジーを舞台にしたミニチュアゲームである。

その中でも最も昏く恐ろしい場所がどこかといえば、混沌の神々が支配する土地であろう。

8つの〈領域〉に連なる地、エイトポイントは“永劫に選ばれし者” アーケイオンが住まう渾沌の帝国の中心地でもある。

そこで生きる人々の多くは邪神に身も心も捧げた人々だ。
混沌の神に命を捧げその邪悪な力のために魂をなげうち狂気とともに進軍を続ける。

だが必ずしも彼らを同じく邪悪と言い捨てるには酷な話だ。
シグマーという神から見捨てられて改宗を与儀なくされたものもいれば、巧妙な邪神の謀らいによって呪いとともに眷属となったものもいる。

そしてたとえ魔術や魔物や悪魔が現れる世界であっても、神を祀る方法は様々だ。あるものは混沌神を蜘蛛になぞらえ、あるものはアーケイオン自体を神の如く崇める。そして武具を捧げようとするものもいる。

そんな文明を打ち捨て蛮族と呼ばれるような暴力を共通語とする蛮族の戦士たちにメインスポットを当てた物語、それがウォークライ(1版)である。
※今でも蛮族ゲームだと言われるのはこの名残である。

ここからは設定ではなく、商品展開も踏まえたウォークライの歴史を振り返る。
まずウォークライの1版は限定されたミニチュアを使って遊ぶことを想定されたゲームだった。上記の蛮族を主体として、AOSで使用する一部ミニチュアがウォークライ用のパラメータが与えられた。それらを使いウォークライ独自のテレインセットを使った戦場を構築し、そこを舞台に遊べるようにゲームとして販売されていた。

そこから更に、各戦団に加える事ができる傭兵やモンスターユニットが追加された。

新たな戦場やルールが拡張された。

勢力も増え蛮族や戦場も増え、やがて全勢力がエイトポイントへと集結するに至った。


最終的にはに限らず、殆どの勢力で気軽に遊べるゲームとなったのである。

※なおウォークライでは殆どのアーティラリーやベヘモスユニットは一部使用できない。ヒーローも同様だ。AOSの全ユニットが使えるわけではないのであしからず。

また遊び方としてはオープンナラティブマッチプレイと基本的なルールは現行と変わらないが、ナラティブプレイに特色があった。

ソロキャンペーンと言われるこの仕組みは、各自が選んだシナリオに準じて個別に自分のペースで物語が楽しめるというものだった。自身のウォーバンドの戦闘記録をつけて独自に成長させつつ、数戦ごとに現れる、クリアしなければならないコンバージェンスと言われるシナリオの転換点にして戦場配置から全てが定められた戦いがいくつも設定されており、それに勝利し、最終的には物語の最後を目指すという遊び方である。
※対戦相手だけは要用意。残念ながら2版では廃止されているが、一生遊べる量が過去の各書籍に残っているので是非読んでほしい。

ソロキャンペーンのシナリオにも様々な内容がある。蛮族の掟のために戦う物語があれば、財宝を求めての冒険やオークやギッツらしい訳の分からない喧嘩も多々ある。それも楽しい。
しかし中には中にはAOS本編のシナリオにも連動した物語やその裏側での戦いなどもあり、より物語への没入感を高めてくれる。

※編者も書いてて懐かしくなってきた。

そして物語の進行、ウォーハンマーAOSのメインシナリオの舞台がガウルへ移る中、それに伴いガウルを舞台にしたウォークライの2版がスタートした。

初版で公開されていた全ユニットのデータを刷新し、リアクションという新要素、ナラティブプレイも様変わりした。

よりバランスが取れた形でリニューアルされたウォークライ。雰囲気は変わりつつも、その根幹は変わらない。

シンプルなルールの中、与えられた状況下で戦う。

血と暴力の風が吹き荒れる荒野の先には、また新たな血と暴力の世界が待ち受けていた。


ウォークライは今も続いているのだ。

*本記事の画像データ参照先(WarhammerCommunity

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