ナラティブプレイとは①

最終更新日:2023/07/30 編者:レコン・ギス田

ウォークライは編成や戦場、配置に特殊ルールといった組み合わせによってそれぞれ全く異なるゲームを楽しむことができるシンプルで幅広いゲーム性が特徴です。

しかしその遊び方を連続したゲームとして何度も続け、成長やアイテムといったウォーバンドの育成に関わる要素が加わることで、通常では味わえない複雑で奥深いゲームが可能になります。

それがナラティブプレイ、キャンペーンゲームです。

ナラティブプレイでは、貴方は節くれ森を探索するウォーバンドを率いることになります。節くれ森の財宝や遺跡、強大な力を求め探索しながら、敵対するウォーバンドとの戦闘を繰り広げます。

時に危険な地域を駆け抜け、時に財宝や栄光を獲得しつつ、野営地を移動しながら自軍の強化を行っていくことになります。

これまでのデータにはなかった様々な力を得る一方、それを失うこともあります。負傷や財宝の喪失、陣地を追われることもあります。成長し強化された英雄が死亡し消失することもあります。

本記事ではナラティブプレイにおいて、ゲームプレイに関わる各要素について項目ごとに簡単に説明します。全部で8項目あります。

※内容量が多いため、一部詳細を簡略化している部分があります。また個別のデータ自体はコアブックをご確認ください。あくまでナラティブプレイという遊び方の概要の把握としてお読み下さい。

・クエスト

クエストは各戦闘前後に処理を行う追加要素の一つです。プレイヤーは予めコアブックもしくはキャンペーンブックに記載されているクエストとその達成時に獲得できる報酬を選んだ上でゲームを進行させていきます。
クエストは一度で簡単に達成可能なものから、複数回の戦闘を必要とするもの、また特定の行動を戦闘中に行う必要があるものなど難易度は様々です。中には戦闘後のロール結果や勝敗の有無に関わらず栄光ポイントを余分に支払うことで達成可能なものもあります。達成が基本的に難しいものほど強力な神器英雄特性野営地(後述)といったナラティブプレイ専用の強化要素を獲得できます。
自軍の強化や育成をする上で、最も重要なのがこのクエストになります。全勢力が選べる共通クエストから陣営ごとの大同盟クエスト、そして一部には専用クエストを持つウォーバンドもあり、自分だけのウォーバンドを作る際の要となる要素です。

・英雄特性

英雄特性はヒーロー刻印をもつファイターのみが獲得可能な強化要素です。一度獲得すればそのファイターが戦闘に参加している限り、何度も効果を及ぼすものになります。攻撃回数を増やしたり、戦闘時に参加しているだけで開始時のワイルドダイスを1つ増やすといった効果が得られます。なおナラティブプレイの開始時に作成するウォーバンドでは、最初にリーダーに専用の英雄特性が与えられます。

・名声

名声は各戦闘後に参加した全ファイターに対して行われる判定により獲得可能な強化要素です。戦闘後に戦場にいれば5+、そうでなければ6のみで獲得できます。

一体につき最大3つまで所有可能な名声であり、そのメリットとして①所有しているファイターは戦闘中に名声を消費することでアクションを消費せずにリアクションが可能 ②名声を所有しているヒーロー刻印ファイターは所有している名声の数までの英雄特性を獲得可能  といった効果を得られます。

なお名声を消費する、と記載してますが対戦ごとの消費のため、次の対戦時にはまた名声は所有している数だけ利用が可能です。

なお戦闘後の負傷判定において名声を喪失する結果もあります。その際に ③ヒーロー刻印をもつファイターは、負傷時に死亡の判定が出た場合にも、名声を1喪失することで死亡を回避する事ができる という重要な意味も持ちます。リーダーや同盟者にはなんとか持たせたいですね。

・神器

神器はⅠ.無名の神器 とⅡ.クエスト神器(仮称)の二種類あります。(※Ⅱは該当する用語が見つけられないため編者がつけました。)

.無名の神器は原則的に消耗品壊れやすい品 になります。消耗品は装備者が追加アクションとして戦闘中にしようすることで効果を発揮するもので、回復・攻撃や一時的な能力上昇などの効果を与えます。壊れやすい品は所持しているだけで効果を及ぼすものや所有者がバトル中一回だけ使用可能なものになります。対戦後には壊れるかどうかの判定を毎回必要とします。

Ⅱ.クエスト神器(仮称)は何らかのクエストの報酬として獲得可能なもので、所有者は永続的に使用可能でかなりの強さを誇ります。装備者の能力値の上昇や各戦闘で1度だけ使える特殊効果などが得られます。

なおこれら神器については戦闘間にファイター間で受け渡しが可能であり、戦闘状況や参加するファイターに応じて付け替える事ができます。ただし所持しているファイターが死亡した場合、いずれのアイテムも消滅することになるので注意が必要です。

・ファイターの派遣

戦闘後、直前の戦闘で戦闘不能になっていないファイターⅠ体を選択して、ランダムイベント表に基づいた成果を獲得することができます。この結果には無名の神器の獲得から陣地の発見まで様々ですが、ただし節くれ森は危険で溢れています。派遣したファイター8.で説明する負傷ロール判定を行う可能性もあります。

ただし野営地クエスト以外で探す数少ない方法のため、自軍陣地が敵に露呈した際には必ずこの危険を侵す必要があります(詳細は下記)。戦闘に参加しない非戦闘員を組み込むことも、時にはウォーバンドには必要になります。

・野営地

どんなウォーバンドも自分たちの拠点となる野営地を持ちます。危険あふれる節くれ森で洞窟や沼地、物見塔などを発見し野営地とすることができたウォーバンドは、編成上限の上昇や戦闘時・戦闘後の処理などの恩恵を受けることができます。ワイルドダイスを一つ追加する、編成上限を1000pt以上にするといった+要素だけでなく、栄光ポイントを追加で獲得したりファイターの派遣を追加で行えるものもあります。

ただしこの野営地は敵に見つかるとその効果を失ってしまいます。野営地が見つかるかどうかは、各戦闘後の処理でD6で判定されます。結果によってはその効果を失うばかりか、編成上限が下がってしまうといった事態が起こります。クエストの報酬として獲得することもできますが、もし発見されるとその効果が失われるため、扱いが難しいかもしれません。

・栄光ポイント

これは戦闘結果や探索表等の結果によって手に入る、ナラティブプレイにおける万能通貨とも言えるものです。ファイターの追加・補充に新規陣地の獲得時など、至る場面で使用します。

最も獲得する機会は対戦の結果であり、時には勝敗に関係なく稼ぐ方法もあります。基本的にあって損をすることは全くありませんので、ガンガン稼ぐことを考えながらプレイしていきましょう。

・負傷

ナラティブプレイ最大の悩みです。戦闘不能で対戦を終えたファイターはいずれもD6を2つロールする負傷ロール判定を行います。その結果によっては肉体を損傷し、様々なデメリットを負うことになります。腹部の負傷で負傷限界値が半分になったり、足の骨折で移動力が-1されることもあります。最悪の場合はファイターが死亡、ロストします。

ただしヒーロー刻印持ちのファイターはロストし辛いようになっているのがまだ救いでしょうか(3.名声 参照)。また負傷はその後の戦闘後に回復ロールを行うことで治るチャンスもあります。

・まとめ

以上がゲームに関わる8項目になります。

各戦闘後に以上の要素を追加してゲームを行う、それがナラティブプレイです。これらが各戦闘ごとに処理され常に戦力は変動していくため、膨大な育成要素があり、自分だけのウォーバンドを作る事ができます。

ウォークライは一戦ごとの処理が軽いからこそ、何度もゲームを重ねて強化・育成を楽しむことも容易です。ウォークライに慣れてきた方、そして一緒に集まって進行を共有できるグループがある方はぜひともナラティブプレイに挑戦してみて下さい!

※なお次回②の記事では更にナラティブプレイを掘り下げます。

※本記事の画像データ参照先(Warhammer Community

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